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見た映画とか円盤とか、読んだ本とか、聞いた音楽とか。備忘録代わり。

Mar 23, 2016

 

クーザものは地雷と分かりつつ、イサム、リー、デヴォン青木という魅惑のラインナップに抗えず観てしまった。

がばがばの脚本ととんでも日本描写が最悪の化学反応を起こして頭痛を誘う中、アクションシーンだけは各俳優のモチベーションにより見応えのある仕上がりになっている、というのが唯一の救いだし哀愁を誘う。仮にも映画の途中まで主役を張っていたイサムがあんなにもあっけない最期を迎えてしまうのなら、捻ったストーリーなんかなしにリーはサイコパス、イサムはとことんまで腐った悪徳警官、デヴォン青木は非情な女組長で、大ボスの石橋凌はもはや人間性ゼロって感じの悪人オールスター感謝祭にしたほうがまだマシだったんじゃないかしらん。

サン・カンやケイン・コスギ、料亭でハイキックをかましていた女性エージェントの身のこなしもかっこよかったし、このメンツでこの出来は「キラー・エリート」並にもったいない。というか、「キラー・エリート」が二の舞を踏んだのか。なんにせよイサムはもう少し自分を過大評価して、脚本をえり好みしろください。